愛着の4分類モデル

実証研究・1991年・JPSP

この研究は何をしたか

自己観と他者観の2軸から、成人の愛着を安定型・とらわれ型・拒絶回避型・恐れ回避型の4つに分ける枠組みを提示・検証した。

何が分かったか

回避には2種類ある。人を必要としない拒絶回避型と、近づきたいが怖い恐れ回避型は、行動は似ていても内側が違う。

読むときの注意

現在の研究では、4分類より「不安」「回避」の2次元で捉えるほうが主流。分類は便宜的なもの。

この研究が根拠になっている悩み(12件)

関係する理論

  • 成人の愛着(社会心理学 / 発達心理学の系譜)
    乳幼児期の愛着理論を成人の恋愛関係に適用した枠組み。近づきたい度合い(不安)と、距離を取りたい度合い(回避)の2軸で個人差を捉える。
  • 成人の愛着(発達心理学 / 対人関係研究への応用)
    近くにいる相手との関係で、人が「近づくこと」と「傷つかないこと」をどう調整するかの枠組み。現在は「見捨てられ不安」と「親密さの回避」という2つの連続した次元で測る。

同じ話題で参照している研究

  • リスク調整モデル(レビュー・2006)
    相手の好意への確信が高い人は、脅威になりうる出来事を関係の確認に使う。確信が低い人は、同じ出来事を愛情が弱まった証拠として解釈し、先に距離を取る。
  • 拒絶感受性(実験(4研究)・1996)
    拒絶感受性が高い人ほど、そっけない対応などの曖昧な行動に意図的な拒絶を読み取った。本人もパートナーも関係に不満を抱えやすい。
  • 拒絶感受性メタ分析(メタ分析・2023)
    拒絶感受性が高い人ほど、自己評価する魅力度が低く、嫉妬が強く、パートナーからの愛情表現を少なく知覚する傾向があった。
  • 相互依存理論(理論書・1959)
    投資モデルの「満足度」と「代替の質」はここから直接引き継がれている。
  • 恋愛への愛着理論の適用(実証研究・1987)
    恋愛関係にも、安定・不安・回避に対応するパターンが観察されることを示した。以後の成人愛着研究の出発点。
  • 認知-感情処理システム(理論・1995)
    拒絶感受性のような構成概念は、この枠組みの中に位置づけられる。「性格が弱い」ではなく、特定の状況で起動する処理の癖。

書誌情報

Bartholomew, K., & Horowitz, L. M. (1991). Attachment styles among young adults: A test of a four-category model. Journal of Personality and Social Psychology, 61(2), 226–244.

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