認知-感情処理システム

理論・1995年・Psychological Review

この研究は何をしたか

人格を「特性の量」ではなく「状況によって発動する if-then のパターン」として捉える枠組みを提示した。

何が分かったか

拒絶感受性のような構成概念は、この枠組みの中に位置づけられる。「性格が弱い」ではなく、特定の状況で起動する処理の癖。

読むときの注意

理論的枠組み。

この研究が根拠になっている悩み(4件)

関係する理論

  • 拒絶感受性(社会的認知 / パーソナリティ心理学 + 発達心理学)
    拒絶を不安なまま予期し、敏感に読み取り、過剰に反応してしまう傾向。曖昧な行動に、意図的な拒絶を見てしまう。
  • 認知-感情処理システム(パーソナリティ心理学)
    人格を「特性の量」ではなく「状況によって発動する if-then のパターン」として捉える枠組み。
  • 社会的痛み(社会神経科学 / 拒絶研究)
    人から拒絶されたときの反応は、体の痛みの仕組みと一部を共有しているのではないか、という仮説。

同じ話題で参照している研究

  • リスク調整モデル(レビュー・2006)
    相手の好意への確信が高い人は、脅威になりうる出来事を関係の確認に使う。確信が低い人は、同じ出来事を愛情が弱まった証拠として解釈し、先に距離を取る。
  • 拒絶感受性(実験(4研究)・1996)
    拒絶感受性が高い人ほど、そっけない対応などの曖昧な行動に意図的な拒絶を読み取った。本人もパートナーも関係に不満を抱えやすい。
  • 拒絶感受性メタ分析(メタ分析・2023)
    拒絶感受性が高い人ほど、自己評価する魅力度が低く、嫉妬が強く、パートナーからの愛情表現を少なく知覚する傾向があった。
  • 投資モデルのメタ分析(メタ分析・2003)
    満足度・投資量・代替の質はいずれもコミットメントと有意に関連し、合わせて分散のおよそ3分の2を説明した。もっとも強いのは満足度。
  • 相互依存理論(理論書・1959)
    投資モデルの「満足度」と「代替の質」はここから直接引き継がれている。
  • 恋愛への愛着理論の適用(実証研究・1987)
    恋愛関係にも、安定・不安・回避に対応するパターンが観察されることを示した。以後の成人愛着研究の出発点。

書誌情報

Mischel, W., & Shoda, Y. (1995). A cognitive-affective system theory of personality. Psychological Review, 102(2), 246–268.

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