投資モデルのメタ分析

メタ分析・2003年・Personal Relationships

この研究は何をしたか

投資モデルを検証した52研究・60標本・11,582名を統合した。

何が分かったか

満足度・投資量・代替の質はいずれもコミットメントと有意に関連し、合わせて分散のおよそ3分の2を説明した。もっとも強いのは満足度。

読むときの注意

恋愛以外(仕事など)にも当てはまるが、恋愛のほうが当てはまりは強い。相関研究の統合。

この研究が根拠になっている悩み(9件)

関係する理論

  • 投資モデル(社会心理学 / 相互依存理論の系譜)
    関係を続ける力(コミットメント)は、満足度 + 投資量 − 代替の質 で決まる。コミットメントが高い人は、他の選択肢を無意識に低く評価する(代替の切り下げ)。
  • 別れの予測因(関係科学 / 縦断研究の統合)
    恋愛関係の解消をもっとも強く予測するのは、コミットメント・愛情・関係への適応といった内側の変数。

同じ話題で参照している研究

  • 投資モデルの原典(実証研究・1980)
    関係を続ける力は、満足度だけでは決まらない。積み上げた投資と、他の選択肢の魅力の両方が効く。
  • 代替の切り下げ(実験・実証・1989)
    コミットメントが高いほど、代替となりうる相手を実際より低く評価した。関係を守る自動的な維持メカニズム。
  • 相互依存理論(理論書・1959)
    投資モデルの「満足度」と「代替の質」はここから直接引き継がれている。
  • 認知-感情処理システム(理論・1995)
    拒絶感受性のような構成概念は、この枠組みの中に位置づけられる。「性格が弱い」ではなく、特定の状況で起動する処理の癖。
  • 知るほど冷める(実験・2007)
    情報が増えるほど好意度は下がる傾向が見られた。情報が少ないうちは、似ている点を想像で埋めているためと解釈された。
  • 適応行動(実証研究・1991)
    仕返しの衝動を抑えて建設的に応じる傾向が高いほど、関係の質が高かった。コミットメントが高い人ほどこの行動を取りやすい。

書誌情報

Le, B., & Agnew, C. R. (2003). Commitment and its theorized determinants: A meta-analysis of the Investment Model. Personal Relationships, 10(1), 37–57.

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