身体的魅力の効果
実験・1966年・JPSP
この研究は何をしたか
ダンスパーティで相手を無作為に組み合わせ、何が「また会いたい」を予測するかを調べた。
何が分かったか
事前に測った性格や能力ではなく、身体的魅力がもっともよく予測した。
読むときの注意
一回きりの短時間の出会いという条件。関係が続く段階の予測ではない。
この研究が根拠になっている悩み(3件)
- モテは一本の序列で決まるのか 弱い
人が惹かれる理由は複数あって、1本の順位にまとめる根拠はない。 - 見た目がいいと、中身までよく見えるのか 強い
ある側面の評価が、無関係な他の側面の評価に波及し、本人はそれに気づかない。 - みんな、自分より上を狙っているのか そこそこ
配偶市場には望ましさの順位構造があり、人は自分より上へ送る傾向がある。
関係する理論
- 身体的魅力(社会心理学 / 対人魅力の古典)
初対面に近い場面では、身体的魅力が「また会いたい」をもっともよく予測する。
同じ話題で参照している研究
- 通過儀礼と集団評価(実験・1959)
重い通過儀礼を経た条件の参加者が、同じ討論をもっとも高く評価した。払ったコストに合わせて評価が動く。 - 単純接触効果の原典(実験・1968)
接触の反復それ自体が好意を生む。理由づけや報酬を必要としない。 - 単純接触のメタ分析(メタ分析・1989)
効果量 r = .26。研究全体で、提示時間が短いほど効果が大きかった。意識できないほど短い(閾下の)提示のほうが、はっきり認識できる提示より効果がかなり強かった(Bornstein ら, 1990 の要約による)。 - 情動の二要因理論(実験・1962)
同じ興奮でも、それをどう解釈するかで感じる情動が変わる。吊り橋実験はこの理論の応用として設計された。 - 類似性のメタ分析(メタ分析・2008)
実際の類似性 r = .47、知覚された類似性 r = .39。ただし実際の類似性は既存の関係では有意にならず、知覚された類似性は全段階で効いた。 - 短時間観察の予測力(メタ分析・1992)
30秒程度の観察でも、人柄や対人的な結果をかなりの精度で予測できた。観察時間を長くしても精度は劇的には上がらない。
書誌情報
Walster, E., Aronson, V., Abrahams, D., & Rottmann, L. (1966). Importance of physical attractiveness in dating behavior. Journal of Personality and Social Psychology, 4(5), 508–516.