拒絶感受性
Rejection Sensitivity · 社会的認知 / パーソナリティ心理学 + 発達心理学
何を言っている理論か
拒絶を不安なまま予期し、敏感に読み取り、過剰に反応してしまう傾向。曖昧な行動に、意図的な拒絶を見てしまう。
心理学のどこにあるか
「状況によって発動する if-then のパターンとして人格を捉える」というアプローチ(認知-感情処理システム)の中に位置する。だから拒絶感受性は「性格が弱い」という話ではなく、特定の状況で起動する処理の癖として定義されている。発達的には愛着研究とつながる。
研究の性質と注意
2023年のメタ分析は60研究・約17,000名。裏づけの強い構成概念です。
この理論の主要な研究(3本)
- 拒絶感受性(実験(4研究)・1996)
拒絶感受性が高い人ほど、そっけない対応などの曖昧な行動に意図的な拒絶を読み取った。本人もパートナーも関係に不満を抱えやすい。
Downey, G., & Feldman, S. I. (1996). Implications of rejection sensitivity for intimate relationships. Journal of Personality and Social Psychology, 70(6), 1327–1343. - 拒絶感受性メタ分析(メタ分析・2023)
拒絶感受性が高い人ほど、自己評価する魅力度が低く、嫉妬が強く、パートナーからの愛情表現を少なく知覚する傾向があった。
Mishra, M., & Allen, M. S. (2023). Rejection sensitivity and romantic relationships: A systematic review and meta-analysis. Personality and Individual Differences, 208, 112186. - 認知-感情処理システム(理論・1995)
拒絶感受性のような構成概念は、この枠組みの中に位置づけられる。「性格が弱い」ではなく、特定の状況で起動する処理の癖。
Mischel, W., & Shoda, Y. (1995). A cognitive-affective system theory of personality. Psychological Review, 102(2), 246–268.
この理論を使っている悩み(4件)
- 「好き避け」は本当にあるのか 強い
「近づきたい」と「傷つきたくない」が競合し、自己防衛が勝った状態として説明できる。 - 自信は、本当に効くのか そこそこ
自己評価は関係の維持に効く。ただし「フリ」で他の選択肢できる証拠はない。 - 返信が遅いのは脈なしか 根拠なし
返信速度と好意の強さを結びつけた研究は見当たらない。 - 既読無視がつらいのは、なぜか そこそこ
喧嘩の話を文字で送った場面では、期待する返信時間が平均19分から10分に縮み、期待が短いほど・不安が強いほど、来ないときのつらさが強い。