元相手のSNSを見に行くことと回復
質問紙研究・2012年・Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking
この研究は何をしたか
464名に、元の相手とSNS上でつながっているか・ページを見に行っているかを尋ね、別れからの回復と成長との関連を、対面の接触や性格などを統制して調べた。
何が分かったか
見に行くことは、別れの苦痛・否定的な感情・性的欲求・相手への渇望の強さ、そして成長の低さと関連していた。つながりを残している人は否定的な感情や渇望が少なかったが、成長は低かった。
読むときの注意
横断調査。見に行くから苦しいのか、苦しいから見に行くのかは分けられない。
この研究が根拠になっている悩み(2件)
- 復縁したあと、うまくいくのか そこそこ
戻った関係は平均して質が低く、回数で悪化する。分けているのは戻る理由と、満足度・代替の質。 - 元彼が忘れられないのは、なぜか そこそこ
忘れられなさは自己概念の明確さの低下として測られ、回復はその回復として測られている。
同じ話題で参照している研究
- 投資モデルの原典(実証研究・1980)
関係を続ける力は、満足度だけでは決まらない。積み上げた投資と、他の選択肢の魅力の両方が効く。 - 代替の切り下げ(実験・実証・1989)
コミットメントが高いほど、代替となりうる相手を実際より低く評価した。関係を守る自動的な維持メカニズム。 - 投資モデルのメタ分析(メタ分析・2003)
満足度・投資量・代替の質はいずれもコミットメントと有意に関連し、合わせて分散のおよそ3分の2を説明した。もっとも強いのは満足度。 - 離婚予測の交差検証問題(方法論批判・2001)
交差検証を行うと、精度と予測的中率が大きく低下する。報告されていた80〜90%台は、結果を知った後の当てはめによる部分が大きい。 - 相互依存理論(理論書・1959)
投資モデルの「満足度」と「代替の質」はここから直接引き継がれている。 - オンラインデーティングの検証(批判的レビュー・2012)
出会いの数を増やす点は明確な利点。一方、事前のプロフィール情報から相性を予測できるという主張には、支持する証拠が乏しい。
書誌情報
Marshall, T. C. (2012). Facebook surveillance of former romantic partners: Associations with postbreakup recovery and personal growth. Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking, 15(10), 521–526.