近接性と友人形成
現地調査・1950年・Harper
この研究は何をしたか
学生用住宅の居住者を対象に、誰と誰が親しくなるかを調べた。
何が分かったか
物理的な近さ(同じ階、階段の近く)が、友人関係の形成をよく予測した。
読むときの注意
住宅という限定的な環境。現代のオンライン環境にそのまま外挿はできない。
この研究が根拠になっている悩み(2件)
- モテは一本の序列で決まるのか 弱い
人が惹かれる理由は複数あって、1本の順位にまとめる根拠はない。 - いい出会いは、どこから来るのか そこそこ
出会いは個人の魅力だけでなく、人間関係の構造と経路の変化に左右される。
関係する理論
- 近接性(社会心理学 / 対人魅力の古典)
物理的な近さが、関係の形成をよく予測する。
同じ話題で参照している研究
- 単純接触効果の原典(実験・1968)
接触の反復それ自体が好意を生む。理由づけや報酬を必要としない。 - 単純接触のメタ分析(メタ分析・1989)
効果量 r = .26。研究全体で、提示時間が短いほど効果が大きかった。意識できないほど短い(閾下の)提示のほうが、はっきり認識できる提示より効果がかなり強かった(Bornstein ら, 1990 の要約による)。 - 情動の二要因理論(実験・1962)
同じ興奮でも、それをどう解釈するかで感じる情動が変わる。吊り橋実験はこの理論の応用として設計された。 - 類似性のメタ分析(メタ分析・2008)
実際の類似性 r = .47、知覚された類似性 r = .39。ただし実際の類似性は既存の関係では有意にならず、知覚された類似性は全段階で効いた。 - 類似性と魅力(研究書・1971)
類似性-魅力効果を、対人魅力研究の中心的な現象として確立した。 - 身体的魅力の効果(実験・1966)
事前に測った性格や能力ではなく、身体的魅力がもっともよく予測した。
書誌情報
Festinger, L., Schachter, S., & Back, K. (1950). Social Pressures in Informal Groups: A Study of Human Factors in Housing. Harper.