話し合いの中で、回避の強い男性は温かさが少なかった
観察研究(要旨のみ確認)・1996年・Journal of Personality and Social Psychology
この研究は何をしたか
交際中のカップルに、大きな問題か小さな問題を話し合ってもらい、録画して第三者が評定した。
何が分かったか
回避の傾向が強い男性は、温かさと支えが少ないと評定された。大きな問題の話し合いで特にそうだった。不安の傾向が強い人、とくに女性は、強い動揺と否定的な行動を見せた。
読むときの注意
本文は読めておらず、要旨の範囲。組数と差の大きさは未確認。回避の強い女性についての結果は要旨にない。全員が話し合いを行っており、「話し合えるか」を測ったものではない。
この研究が置かれている文脈
「回避型は話し合いができない」の検証に近い研究です。測られたのは、話し合いの中での温かさの差でした。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 不安型は治せるのか そこそこ
不安の目盛りは動く。動かすのは自分の目標を後押しされる経験で、速さは年単位。
同じ話題で参照している研究
- 恋愛への愛着理論の適用(実証研究・1987)
恋愛関係にも、安定・不安・回避に対応するパターンが観察されることを示した。以後の成人愛着研究の出発点。 - オンラインデーティングの検証(批判的レビュー・2012)
出会いの数を増やす点は明確な利点。一方、事前のプロフィール情報から相性を予測できるという主張には、支持する証拠が乏しい。 - 愛着の4分類モデル(実証研究・1991)
回避には2種類ある。人を必要としない拒絶回避型と、近づきたいが怖い恐れ回避型は、行動は似ていても内側が違う。 - 適応行動(実証研究・1991)
仕返しの衝動を抑えて建設的に応じる傾向が高いほど、関係の質が高かった。コミットメントが高い人ほどこの行動を取りやすい。 - ミケランジェロ現象(実証研究・1999)
相手の理想の自己を肯定するように扱われた人は、実際にその方向へ変化し、関係の質も高かった。相手を彫り出す、という比喩からミケランジェロ現象と呼ばれる。 - 成人愛着はどこまで変わるか(長期追跡(2標本)・2011)
観測されたのは、変動の下に安定した因子があるプロトタイプ型のパターンだった。日々は揺れるが、戻っていく基準点がある。
書誌情報
Simpson, J. A., Rholes, W. S., & Phillips, D. (1996). Conflict in close relationships: An attachment perspective. Journal of Personality and Social Psychology, 71(5), 899–914.