成人愛着はどこまで変わるか
長期追跡(2標本)・2011年・JPSP
この研究は何をしたか
1つ目の標本203名を30日間毎日、2つ目の標本388名を1年間毎週追跡し、愛着の測定値がどう動くかを2つのモデルで比べた。
何が分かったか
観測されたのは、変動の下に安定した因子があるプロトタイプ型のパターンだった。日々は揺れるが、戻っていく基準点がある。
読むときの注意
「変わらない」ではない。短期の変動は実際に大きく、基準点そのものが動く可能性も否定されていない。ビッグファイブの安定性では説明できなかった点も重要。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 「不安型」「回避型」は、変えられるのか そこそこ
愛着の目盛りは中程度に安定しているが、固定ではない。関係の経験とともに動く。
同じ話題で参照している研究
- 恋愛への愛着理論の適用(実証研究・1987)
恋愛関係にも、安定・不安・回避に対応するパターンが観察されることを示した。以後の成人愛着研究の出発点。 - 愛着の4分類モデル(実証研究・1991)
回避には2種類ある。人を必要としない拒絶回避型と、近づきたいが怖い恐れ回避型は、行動は似ていても内側が違う。
書誌情報
Fraley, R. C., Vicary, A. M., Brumbaugh, C. C., & Roisman, G. I. (2011). Patterns of stability in adult attachment: An empirical test of two models of continuity and change. Journal of Personality and Social Psychology, 101(5), 974–992.