リスク調整モデル

Risk Regulation Model · 社会心理学 / 対人関係研究(relationship science)

何を言っている理論か

人は誰かに近づくとき、「つながりたい」という接近の目標と「拒絶されて傷つきたくない」という自己防衛の目標を同時に走らせている。どちらが勝つかを決めるのは、「相手が自分をどう見ているか」の推定。ここが低く見積もられていると、認知・感情・行動の3つのif-thenルールがすべて防衛側に倒れる。

心理学のどこにあるか

ボウルビィの愛着理論と、Thibaut & Kelley の相互依存理論という2つの流れが、1990年代以降の「自己評価と関係維持」研究で合流した地点にある。Murray は自己評価の低い人が関係の中で何をするかを一貫して研究してきた研究者で、このレビューはその蓄積の総まとめにあたる。

研究の性質と注意

これは単一の実験ではなく、多数の研究をまとめた理論的整理です。だから「この論文が実験で証明した」とは書けません。裏づけは、統合の材料になった個々の研究の側にあります。

恋愛の俗説を、心理学の原典まで遡って確かめています。
根拠の強さを書けない主張は、このサイトでは扱いません。