ハロー効果
実験・1977年・JPSP
この研究は何をしたか
同じ講師が温かくふるまう映像と冷たくふるまう映像を見せ、外見・しぐさ・話し方の評価がどう変わるかを調べた。
何が分かったか
温かい講師を見た人は、外見やしぐさまで好意的に評価した。参加者は自分の評価がそこに影響されたことに気づいていなかった。
読むときの注意
影響の向きを自覚できないことまで示した点が重要で、単に「印象が波及する」という話にとどまらない。
この研究が置かれている文脈
ハロー効果という言葉自体は1920年代の人事評価研究に遡ります。この論文の貢献は、影響を受けた本人がそれを自覚できないことを実験で示した点にあります。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 見た目がいいと、中身までよく見えるのか 強い
ある側面の評価が、無関係な他の側面の評価に波及し、本人はそれに気づかない。
関係する理論
- ハロー効果(社会心理学 / 対人知覚)
ある一点の印象がよいと、無関係な他の面までよく見えてしまう効果。
同じ話題で参照している研究
- 通過儀礼と集団評価(実験・1959)
重い通過儀礼を経た条件の参加者が、同じ討論をもっとも高く評価した。払ったコストに合わせて評価が動く。 - 短時間観察の予測力(メタ分析・1992)
30秒程度の観察でも、人柄や対人的な結果をかなりの精度で予測できた。観察時間を長くしても精度は劇的には上がらない。 - 身体的魅力の効果(実験・1966)
事前に測った性格や能力ではなく、身体的魅力がもっともよく予測した。 - 自己への他者の取り込み(尺度開発・1992)
「相手を自分の一部として取り込んでいる度合い」が、関係の親密さをよく捉えていた。単純な図形選択が、長い質問紙と同等以上の予測力を持った。
書誌情報
Nisbett, R. E., & Wilson, T. D. (1977). The halo effect: Evidence for unconscious alteration of judgments. Journal of Personality and Social Psychology, 35(4), 250–256.