返信の7割は平均以内、10倍超は4%以下

記録の分析(3つの集団)・2006年・Journal of Computer-Mediated Communication

この研究は何をしたか

企業のメール15,815件、大学の掲示板115,416件、質問サイト40,072件の返信時刻を集め、返信までの時間の分布を調べた。

何が分かったか

どの集団でも、返信の8割以上がその集団の平均返信時間の中に入り、平均の10倍を超える返信は3%以下だった。 個人ごとに見ても、ほぼ全員で7割以上が自分の平均以内だった。平均はメール28.8時間、掲示板23.5時間、質問サイト1.6時間。

読むときの注意

恋愛の連絡ではない。返信があったものだけを数えており、返信がなかったものは含まない。

この研究が置かれている文脈

「遅い」の目安になる数字です。普段の2倍遅い返信は、まだ普通の範囲に入ります。

この研究が根拠になっている悩み(1件)

  • 既読無視がつらいのは、なぜか そこそこ
    喧嘩の話を文字で送った場面では、期待する返信時間が平均19分から10分に縮み、期待が短いほど・不安が強いほど、来ないときのつらさが強い。

同じ話題で参照している研究

  • 拒絶感受性(実験(4研究)・1996)
    拒絶感受性が高い人ほど、そっけない対応などの曖昧な行動に意図的な拒絶を読み取った。本人もパートナーも関係に不満を抱えやすい。
  • 拒絶感受性メタ分析(メタ分析・2023)
    拒絶感受性が高い人ほど、自己評価する魅力度が低く、嫉妬が強く、パートナーからの愛情表現を少なく知覚する傾向があった。
  • 恋愛への愛着理論の適用(実証研究・1987)
    恋愛関係にも、安定・不安・回避に対応するパターンが観察されることを示した。以後の成人愛着研究の出発点。
  • 認知-感情処理システム(理論・1995)
    拒絶感受性のような構成概念は、この枠組みの中に位置づけられる。「性格が弱い」ではなく、特定の状況で起動する処理の癖。
  • 愛着の4分類モデル(実証研究・1991)
    回避には2種類ある。人を必要としない拒絶回避型と、近づきたいが怖い恐れ回避型は、行動は似ていても内側が違う。
  • 愛着の型と、恋人の行動の読み方(質問紙研究(2研究)・1996)
    とらわれ型(不安が強い)の人は出来事をより否定的に説明し、強い動揺と衝突につながりやすい行動を報告した。回避型の人も否定的に説明したが、動揺は報告しなかった。行動の差は説明の仕方と動揺によって媒介されていた。

書誌情報

Kalman, Y. M., Ravid, G., Raban, D. R., & Rafaeli, S. (2006). Pauses and response latencies: A chronemic analysis of asynchronous CMC. Journal of Computer-Mediated Communication, 12(1), 1–23.

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