「運命の人」思考と音信不通
調査(554名・747名)・2019年・Journal of Social and Personal Relationships
この研究は何をしたか
恋愛についての考え方(運命の相手がいる/関係は育てていくもの)と、音信不通で関係を終わらせることへの考えや経験の関係を、2つの調査で調べた。
何が分かったか
「運命の相手がいる」という考えが強い人ほど、音信不通で終わらせることに肯定的で、実際に使った経験も多かった。 「関係は育てていくもの」という考えが強い人はその逆だった。
読むときの注意
横断の調査で、考え方が行動を生んだのかは決まらない。アメリカ中心の標本。
この研究が置かれている文脈
音信不通は、相手の気持ちの量より、その人が恋愛をどう考えているかと結びついていました。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 既読無視がつらいのは、なぜか そこそこ
喧嘩の話を文字で送った場面では、期待する返信時間が平均19分から10分に縮み、期待が短いほど・不安が強いほど、来ないときのつらさが強い。
同じ話題で参照している研究
- 拒絶感受性(実験(4研究)・1996)
拒絶感受性が高い人ほど、そっけない対応などの曖昧な行動に意図的な拒絶を読み取った。本人もパートナーも関係に不満を抱えやすい。 - 拒絶感受性メタ分析(メタ分析・2023)
拒絶感受性が高い人ほど、自己評価する魅力度が低く、嫉妬が強く、パートナーからの愛情表現を少なく知覚する傾向があった。 - 恋愛への愛着理論の適用(実証研究・1987)
恋愛関係にも、安定・不安・回避に対応するパターンが観察されることを示した。以後の成人愛着研究の出発点。 - 認知-感情処理システム(理論・1995)
拒絶感受性のような構成概念は、この枠組みの中に位置づけられる。「性格が弱い」ではなく、特定の状況で起動する処理の癖。 - 愛着の4分類モデル(実証研究・1991)
回避には2種類ある。人を必要としない拒絶回避型と、近づきたいが怖い恐れ回避型は、行動は似ていても内側が違う。 - 愛着の型と、恋人の行動の読み方(質問紙研究(2研究)・1996)
とらわれ型(不安が強い)の人は出来事をより否定的に説明し、強い動揺と衝突につながりやすい行動を報告した。回避型の人も否定的に説明したが、動揺は報告しなかった。行動の差は説明の仕方と動揺によって媒介されていた。
書誌情報
Freedman, G., Powell, D. N., Le, B., & Williams, K. D. (2019). Ghosting and destiny: Implicit theories of relationships predict beliefs about ghosting. Journal of Social and Personal Relationships, 36(3), 905–924.