つれなくされると「欲しい」は増え、「好き」は減った
実験(2研究、要旨のみ確認)・2014年・Journal of Experimental Psychology: General
この研究は何をしたか
つれなくする作戦が、相手への気持ちをどう変えるかを2つの実験で調べた。
何が分かったか
つれなくされた側は、相手を「欲しい」気持ちが増えたが、「好き」という気持ちは減った。この形は、追う側がすでに関係を進めると心を決めていた場合だけで、そうでなければ両方が減った。
読むときの注意
本文は読めておらず、要旨の範囲。愛着は扱っておらず、元恋人でもない。
この研究が置かれている文脈
「放っておけば焦り出す」に近い作戦の実験です。欲しさと好意は、別々に動いていました。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 復縁したあと、うまくいくのか そこそこ
戻った関係は平均して質が低く、回数で悪化する。分けているのは戻る理由と、満足度・代替の質。
同じ話題で参照している研究
- 投資モデルの原典(実証研究・1980)
関係を続ける力は、満足度だけでは決まらない。積み上げた投資と、他の選択肢の魅力の両方が効く。 - 代替の切り下げ(実験・実証・1989)
コミットメントが高いほど、代替となりうる相手を実際より低く評価した。関係を守る自動的な維持メカニズム。 - 投資モデルのメタ分析(メタ分析・2003)
満足度・投資量・代替の質はいずれもコミットメントと有意に関連し、合わせて分散のおよそ3分の2を説明した。もっとも強いのは満足度。 - 相互依存理論(理論書・1959)
投資モデルの「満足度」と「代替の質」はここから直接引き継がれている。 - 別れて戻った関係は、何が違うか(質問紙研究(2研究)・2009)
およそ3分の2が別れて戻った経験を持っていた。戻った関係の人は、愛情や理解などの良い点の報告が少なく、意思疎通の問題や不確かさなどの悪い点が多かった。戻った回数が多いほど、悪い点が増え良い点が減った。 - なぜ別れ、なぜ戻るのか(質的研究(聞き取り)・2009)
戻った理由は、他の相手と付き合ってみて良くなかったことと、別れたあとに関係の中身(得るもの−失うもの)が良くなったことに整理された。別れたあとの接触と、付き合っているかどうかの曖昧さが、戻りやすさを後押ししていた。
書誌情報
Dai, X., Dong, P., & Jia, J. S. (2014). When does playing hard to get increase romantic attraction? Journal of Experimental Psychology: General, 143(2), 521–526.