フット・イン・ザ・ドアの統合的レビュー
レビュー・統合・1999年・Personality and Social Psychology Review
この研究は何をしたか
この技法を扱った研究を集め、効果がどの条件で出るか、どんな過程で起きるかを整理した。
何が分かったか
効果は存在するが小さく、条件に強く依存していた。最初の頼みが小さすぎても大きすぎても効かず、複数の異なる過程が絡んでいると結論づけられた。
読むときの注意
効果が一貫して大きいという読み方はできない。条件が揃ったときに小さく出る技法、という位置づけになる。
この研究が置かれている文脈
有名な技法が、統合してみると効果は小さく条件依存だった、という例です。単発の古典と統合的レビューを並べて読むべき理由が、ここにも出ています。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 小さなお願いから始めると、大きな頼みが通るのか そこそこ
先の小さな承諾が、あとの大きな承諾の確率を上げる。ただし効果は小さい。
関係する理論
- フット・イン・ザ・ドア(社会心理学 / 承諾誘導研究)
小さな頼みを先に引き受けてもらうと、あとの大きな頼みにも応じやすくなる。
同じ話題で参照している研究
- 通過儀礼と集団評価(実験・1959)
重い通過儀礼を経た条件の参加者が、同じ討論をもっとも高く評価した。払ったコストに合わせて評価が動く。 - 認知的不協和理論(理論書・1957)
社会心理学の基礎理論のひとつ。恋愛に固有の理論ではなく、態度変容の一般理論。 - 頼み事をされた側が相手を好きになる(実験・1969)
実験者から直接頼まれて応じた人が、実験者をもっとも好意的に評価した。第三者を介して頼まれた場合、この差は出なかった。 - フット・イン・ザ・ドア(実験(2研究)・1966)
先に小さな頼みを引き受けた人のほうが、あとの大きな頼みにも応じやすかった。
書誌情報
Burger, J. M. (1999). The foot-in-the-door compliance procedure: A multiple-process analysis and review. Personality and Social Psychology Review, 3(4), 303–325.