所属欲求
レビュー・1995年・Psychological Bulletin
この研究は何をしたか
「人は継続的で良質な対人関係を求める基本的な動機を持つ」という仮説を、広範な文献から検討した。
何が分かったか
所属欲求は空腹などと並ぶ基本的な動機であり、満たされないと認知・感情・健康に広く影響する。
読むときの注意
レビューであり、単一の効果量を示すものではない。
この研究が根拠になっている悩み(2件)
- 「36の質問」で人は恋に落ちるのか そこそこ
段階的で相互的な自己開示は、初対面でも親密さを高める。ただし恋に落ちることを示した研究ではない。 - ひとりでいるのは、体に悪いのか 強い
社会的なつながりの強さと、その後の生存には一貫した関連がある。
関係する理論
- 所属欲求(社会心理学 / 動機づけ研究)
人は継続的で良質な対人関係を求める基本的な動機を持つ、という仮説。
同じ話題で参照している研究
- 36の質問(実験・1997)
相互的で段階的な自己開示によって、初対面の相手との親密さが短時間で上がった。 - 別れの予測因のメタ分析(メタ分析・2010)
もっとも強く予測したのはコミットメント・愛情・関係への適応といった内側の変数。人口統計的な属性の予測力は弱かった。 - 社会的つながりと死亡リスク(メタ分析・2010)
つながりが強い人は、生存する見込みが約50%高かった。この差の大きさは、喫煙など確立した危険因子と並ぶ水準だった。
書誌情報
Baumeister, R. F., & Leary, M. R. (1995). The need to belong: Desire for interpersonal attachments as a fundamental human motivation. Psychological Bulletin, 117(3), 497–529.