相手をまねると、好かれるのか
ミラーリング。まねが起きること自体と、まねると好かれることは別の話です。
人が意識せず相手のしぐさをまねていることは、繰り返し確認されています。ただし「意識してまねると好かれる」ほうは、原典1本に寄りかかったままで、統合的な検証が確立していません。
恋愛工学の答え
ミラーリングとして広く運用されています。根拠として引かれるのはほぼ1つの研究です。
研究の答え
初対面の相手と作業する場面を観察した研究があります。人は意識しないまま相手のしぐさをまねていました。足を組む、顔に触れる、といった動作がうつっていたのです。
同じ研究の別の部分では、相手にわざとまねさせた場合に、まねられた側が相手をやや好ましく感じ、やりとりが滑らかだったと評価しています。
ここで分けて考える必要があります。まねが起きることは広く確認されています。まねると好かれることは、そこまで固まっていません。
この技法が引くのはほぼこの1本で、好意への効果について統合的な検証が確立していないのが現状です。さらに、自然に起きるまねと、意識してやるまねが同じ結果を生むかも、この研究からは言えません。
研究の中身
議論されている点
模倣が起きることと、模倣が好意を生むことは別の主張です。
前者は広く確認されています。後者については、この技法が引くのはほぼこの1本で、統合的な検証が確立していません。
さらに、自然に起きる模倣と、意識してやる模倣が同じ結果を生むかも、この研究からは言えません。意図した模倣が相手に気づかれた場合に何が起きるかも扱われていません。
使っている理論
参照している研究
- Ambady, N., & Rosenthal, R. (1992). Thin slices of expressive behavior as predictors of interpersonal consequences: A meta-analysis. Psychological Bulletin, 111(2), 256–274.
- Chartrand, T. L., & Bargh, J. A. (1999). The chameleon effect: The perception–behavior link and social interaction. Journal of Personality and Social Psychology, 76(6), 893–910.