悩み 50

性格診断は、なぜ当たっていると感じるのか

バーナム効果。このサイトの診断も、同じ仕組みの上に乗っています。

結論から言うと

誰にでも当てはまる曖昧な記述を、自分だけに当たっていると感じてしまう効果です。1949年の実演では、全員に同じ文章を渡したのに5点満点で平均4.26と評価されました。

恋愛工学の答え

「タイプ分けで相手を読める。」

類型による相手の把握を前提にした運用です。当たっている感覚がどこから来るかは、この効果が説明します。

研究の答え

誰にでも当てはまる記述を、人は自分に固有のものとして受け取る。

学生に性格検査を受けさせ、一週間後にその結果だとして性格の記述を渡し、当たっている度合いを評価させた実演があります。

平均は5点満点で4.26。かなり当たっていると受け取られました。

ところが渡された記述は全員に同じもので、しかも占いの本から集めた一般的な文章でした。検査の結果はまったく使われていません。

この効果が説明するのは、占い・血液型・性格診断の説得力の大部分です。診断の中身が当たっているかどうかとは無関係に、当たっている感じだけが生じます

ここは正直に書いておきます。このサイトの診断も、同じ仕組みの上に乗っています。 結果を読んで当たっていると感じたとき、それが診断の精度なのか、この効果なのかは、感じただけでは区別がつきません。

区別できるのは、先に予測を立てて、あとから突き合わせたときだけです。

出典:Forer (1949)

研究の中身

Forer, B. R. (1949). The fallacy of personal validation: A classroom demonstration of gullibility. Journal of Abnormal and Social Psychology, 44(1), 118–123.
何をしたか
学生39名に性格検査を受けさせ、一週間後にその結果だとして性格の記述を渡し、当たっている度合いを0〜5で評価させた。
何が分かったか
平均4.26と高く評価された。渡された記述は全員に同じもので、占いの本から集めた一般的な文章だった。検査の結果は使われていない。
どのくらいの強さか
授業内の実演。標本は小さいが、現象自体はその後くり返し確認されている。

議論されている点

争点は効果の存在ではなく、何がこの効果で説明できてしまうかです。占い・血液型・性格診断の説得力の大部分は、中身の精度ではなくこの効果で説明がつきます。

このサイトの診断も例外ではありません。当たっていると感じたとき、それが診断の精度なのかこの効果なのかは、感じただけでは区別がつきません。区別できるのは、先に予測を立てて後から突き合わせたときだけです。

使っている理論

  • バーナム効果(社会心理学 / 自己認識と説得)— 誰にでも当てはまる曖昧な記述を、自分だけに当たっていると感じてしまう効果。
  • 確証バイアス(認知心理学 / 推論の歪み)— すでに持っている考えを支持する情報を選んで集め、反する情報を軽く扱う。
恋愛の俗説を、心理学の原典まで遡って確かめています。
根拠の強さを書けない主張は、このサイトでは扱いません。