確証バイアス
レビュー・1998年・Review of General Psychology
この研究は何をしたか
すでに持っている考えを支持する情報を選んで集め、反する情報を軽く扱う傾向について、広範な研究を整理した。
何が分かったか
意図的にえこひいきしているのではなく、無自覚に起こる。仮説を先に持つと、それを支持する証拠だけが目に入るようになる。
読むときの注意
レビューであり、単一の効果量を示すものではない。ただし現象そのものは非常に広く確認されている。
この研究が置かれている文脈
確証バイアスという言葉はいまでは日常語に近いが、この論文はそれを実験の結果と歴史的な事例の両方から整理したもの。対人関係に限らず、科学・医療・司法・政策といった場面でも同じ形の誤りが起きることを並べて示している。つまりこれは恋愛の話ではなく、人が仮説を検証するときの一般的な癖の話です。
この研究が根拠になっている悩み(2件)
- 「脈あり」を探すと、必ず見つかる 強い
先に仮説を持つと、それを支持する情報だけが目に入るようになる。無自覚に起こる。 - 性格診断は、なぜ当たっていると感じるのか 強い
誰にでも当てはまる記述を、人は自分に固有のものとして受け取る。
関係する理論
- 確証バイアス(認知心理学 / 推論の歪み)
すでに持っている考えを支持する情報を選んで集め、反する情報を軽く扱う。
同じ話題で参照している研究
- バーナム効果(実演・実験・1949)
平均で5点満点中4.26と高く評価された。渡された記述は全員に同じもので、占いの本から集めた一般的な文章だった。
書誌情報
Nickerson, R. S. (1998). Confirmation bias: A ubiquitous phenomenon in many guises. Review of General Psychology, 2(2), 175–220.