希少性の原理
実験・1975年・JPSP
この研究は何をしたか
同じ品物を、数が少ない状態と多い状態で提示し、評価がどう変わるかを調べた。途中で数が減った場合も試している。
何が分かったか
数が少ないほうが高く評価された。もともと多かったものが減った場合は、さらに高く評価された。
読むときの注意
扱ったのは物の評価であって、人への魅力ではない。人に適用できるかは別の検証が要る。
この研究が置かれている文脈
「手に入りにくいほど欲しくなる」という主張の学術的な出発点です。恋愛では駆け引きの根拠として引かれますが、この実験が測ったのは食べ物の評価であって、人の魅力ではありません。
この研究が根拠になっている悩み(2件)
- わざと大きく頼んでから譲ると、通るのか そこそこ
大きな要求から下げると、最初から小さく頼むより応じられやすい。ただし条件が狭い。 - 手に入りにくいほど、欲しくなるのか そこそこ
手に入りにくいものは価値が高く評価される。人に当てはまるかは検証されていない。
関係する理論
- 希少性の原理(社会心理学 / 価値判断)
手に入りにくいものほど価値が高く見える。もともと多かったものが減った場合は、さらに高く見える。
同じ話題で参照している研究
- 代替の切り下げ(実験・実証・1989)
コミットメントが高いほど、代替となりうる相手を実際より低く評価した。関係を守る自動的な維持メカニズム。 - ドア・イン・ザ・フェイス(実験(3研究)・1975)
大きな頼みから下げた場合のほうが、応じる割合が高かった。相手が譲ったのだから自分も譲る、という互いの譲歩として説明された。
書誌情報
Worchel, S., Lee, J., & Adewole, A. (1975). Effects of supply and demand on ratings of object value. Journal of Personality and Social Psychology, 32(5), 906–914.