初デートの成否
縦断調査・2017年・Personal Relationships
この研究は何をしたか
初デートの前に186名へ調査し、会ったあとに94名が再回答した。あわせて、実際にやりとりしたメールの本文も提供してもらった。
何が分かったか
やりとりの量が多く、打ち明けた量が多いほど初デートはうまくいっていた。似ていると感じること、相手について分からない部分が減っていることも同じ方向に効いた。「似すぎ」「知りすぎ」の折り返し点は見つからなかった。
読むときの注意
調査であり、「たくさん話したから成功した」のか「うまくいきそうな相手だからたくさん話した」のかは分けられない。
この研究が置かれている文脈
Ramirez ら (2015) の逆U字とは一致していません。測っているものが量と期間か、その中身かで違う可能性はありますが、それはこの2本の設計から出てくる読み方であって、どちらかが示した結論ではありません。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 文字のやりとりだけだと、相手を美化するのか そこそこ
文字だけのやりとりは、相手を好ましく感じさせる。2020年の実験で、無作為に割り当てて確かめられている。
同じ話題で参照している研究
- 知るほど冷める(実験・2007)
情報が増えるほど好意度は下がる傾向が見られた。情報が少ないうちは、似ている点を想像で埋めているためと解釈された。 - 文字かビデオ通話か(実験(無作為割り当て)・2020)
文字だけで話した相手のほうが、社会的な魅力を高く感じていた。対面に切り替えたあと、社会的な魅力の差は残ったが、恋愛的な魅力は下がった。 - 会う前のやりとりの量(調査・2015)
やりとりの量と、会ったときの親密さ・落ち着き・打ち解け方との関係は逆U字だった。少なすぎても低く、多すぎても低い。 - ハイパーパーソナル・モデル(理論・レビュー・1996)
文字だけのやりとりは、対面より親密に感じられることがある。手がかりが少ないぶん相手を理想化しやすく、送る側も見せたい自分を作りやすく、それが往復して強め合うと説明された。 - 不確実性低減理論(理論・1975)
人は相手の不確かさを減らそうとして質問し、情報を出し、相手の反応を探る。不確かさが下がるほど好意は上がる、と予測された。
書誌情報
Sharabi, L. L., & Caughlin, J. P. (2017). What predicts first date success? A longitudinal study of modality switching in online dating. Personal Relationships, 24(2), 370–391.