言葉づかいの同調

実証研究(2研究)・2011年・Psychological Science

この研究は何をしたか

スピードデーティングの会話記録と、カップルのメッセージのやりとりから、助詞や代名詞といった機能語の使い方がどれくらい揃っているかを測り、その後の結果と照らした。

何が分かったか

言葉づかいの揃い方が大きいほど、互いに好意を持つ割合が高く、3か月後に関係が続いている割合も高かった。

読むときの注意

相関であり、揃えれば続くという意味ではない。測っているのは内容語ではなく機能語で、意識して真似られる種類のものではない。

この研究が置かれている文脈

「気が合う」という感覚を、意識せずに出てしまう言葉の使い方として数値にした珍しい研究です。意識して真似できる部分ではない点が重要で、技術として使うというより、状態を映す指標として読むのが正確です。

この研究が根拠になっている悩み(1件)

関係する理論

  • 言葉づかいの同調(計算言語学 / 関係研究への応用)
    助詞や代名詞といった機能語の使い方がどれくらい揃っているかが、関係の始まりと続きやすさと関連する。

同じ話題で参照している研究

  • 類似性のメタ分析(メタ分析・2008)
    実際の類似性 r = .47、知覚された類似性 r = .39。ただし実際の類似性は既存の関係では有意にならず、知覚された類似性は全段階で効いた。
  • 類似性と魅力(研究書・1971)
    類似性-魅力効果を、対人魅力研究の中心的な現象として確立した。
  • 理想と実際のズレ(実証研究・2008)
    事前に申告した理想は、実際の魅力の判断をほとんど予測しなかった。申告された性差は、実際の選択には現れにくい。
  • オンラインデーティングの検証(批判的レビュー・2012)
    出会いの数を増やす点は明確な利点。一方、事前のプロフィール情報から相性を予測できるという主張には、支持する証拠が乏しい。
  • カメレオン効果(実験(3研究)・1999)
    人は意識しないまま相手のしぐさをまねていた。まねられた側は、相手をやや好ましく感じ、やりとりが滑らかだったと評価した。

書誌情報

Ireland, M. E., Slatcher, R. B., Eastwick, P. W., Scissors, L. E., Finkel, E. J., & Pennebaker, J. W. (2011). Language style matching predicts relationship initiation and stability. Psychological Science, 22(1), 39–44.
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