選択肢過多のメタ分析
メタ分析・2010年・Journal of Consumer Research
この研究は何をしたか
選択肢の多さが選択を妨げるかを調べた研究群を集めて統合した。
何が分かったか
全体を統合すると、平均的な効果はほぼゼロだった。効果が出る研究と出ない研究があり、どの条件で出るかは特定できていない。
読むときの注意
効果が存在しないという結論ではなく、条件次第だという結論。ジャムの実験を単独で根拠にはできない。
この研究が置かれている文脈
有名な単発実験と、それを統合したメタ分析が食い違う典型例です。このサイトが単発実験の判定を上げすぎない理由が、そのまま出ています。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 選択肢が多いほど、いい相手に出会えるのか そこそこ
選択肢の多さが選択を妨げる場合があるが、いつ起きるかは特定されていない。
関係する理論
- 選択のパラドクス(行動経済学 / 意思決定研究)
選べるものが増えすぎると、かえって選べなくなり、選んだあとの満足も下がるという効果。
同じ話題で参照している研究
- 別れの予測因のメタ分析(メタ分析・2010)
もっとも強く予測したのはコミットメント・愛情・関係への適応といった内側の変数。人口統計的な属性の予測力は弱かった。 - 選択肢が多すぎると選べない(実験(3研究)・2000)
品数が多いほうが人は足を止めたが、実際に選んだ人の割合は大きく下がった。選んだ人の満足度も下がっていた。
書誌情報
Scheibehenne, B., Greifeneder, R., & Todd, P. M. (2010). Can there ever be too many options? A meta-analytic review of choice overload. Journal of Consumer Research, 37(3), 409–425.