選択肢が多すぎると選べない
実験(3研究)・2000年・JPSP
この研究は何をしたか
選べる品数を6種類と24種類に変えて、実際に選ぶ人の割合と、選んだあとの満足度を比べた。
何が分かったか
品数が多いほうが人は足を止めたが、実際に選んだ人の割合は大きく下がった。選んだ人の満足度も下がっていた。
読むときの注意
扱ったのはジャムやチョコレートの選択で、恋人選びではない。恋愛にそのまま当てはまるかは別の検証が要る。
この研究が置かれている文脈
「選択肢は多いほうがよい」という経済学の前提に反する結果として広く引かれた。ただし後述のメタ分析で、この効果は条件によって出たり出なかったりすることが分かっている。有名になった実験ほど、そのあとの検証を一緒に見る必要がある例です。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 選択肢が多いほど、いい相手に出会えるのか そこそこ
選択肢の多さが選択を妨げる場合があるが、いつ起きるかは特定されていない。
関係する理論
- 選択のパラドクス(行動経済学 / 意思決定研究)
選べるものが増えすぎると、かえって選べなくなり、選んだあとの満足も下がるという効果。
同じ話題で参照している研究
- 別れの予測因のメタ分析(メタ分析・2010)
もっとも強く予測したのはコミットメント・愛情・関係への適応といった内側の変数。人口統計的な属性の予測力は弱かった。 - 選択肢過多のメタ分析(メタ分析・2010)
全体を統合すると、平均的な効果はほぼゼロだった。効果が出る研究と出ない研究があり、どの条件で出るかは特定できていない。
書誌情報
Iyengar, S. S., & Lepper, M. R. (2000). When choice is demotivating: Can one desire too much of a good thing? Journal of Personality and Social Psychology, 79(6), 995–1006.