吊り橋実験
野外実験・1974年・JPSP
この研究は何をしたか
揺れる吊り橋または安定した橋の上で、調査者が男性に声をかけ、後日の連絡と物語課題の内容を比べた。参加者は男性85名。
何が分かったか
女性の調査者の場合、吊り橋条件で後日の電話も物語中の性的要素も多かった。男性の調査者では橋による差は出なかった。
読むときの注意
有名な結果が乗っているのは女性調査者条件の34名(吊り橋18・対照16)。再解析で元の結論が支持されないという批判がある。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 吊り橋効果は使えるのか 弱い
原典(Dutton & Aron, 1974)には方法論上の批判が強く、再解析では元の結論が支持されていない。
関係する理論
- 覚醒の誤帰属(社会心理学 / 情動理論)
別の理由で高まった生理的な興奮を、目の前の相手への魅力だと取り違える。いわゆる吊り橋効果。
同じ話題で参照している研究
- 吊り橋実験の再分析(二次分析・批判的レビュー・2012)
強い自律的な覚醒が性的な魅力を高めるのに十分だ、という元の解釈は結果からは支持されない、と結論している。 - 吊り橋効果の追試が4回とも失敗(追試(4実験)・1979)
4つの実験のいずれでも、予測された取り違えの効果は現れなかった。 - 不安と回避は、関係の別のところに効く(メタ分析(73研究・21,602人)・2012)
不安も回避も、どちらも関係の質の低さと関連していた。 ただし効き方が違い、回避が高いほど満足・つながりの感覚・支え合いが低い方向に、不安が高いほど衝突が多い方向に強く関連していた。
書誌情報
Dutton, D. G., & Aron, A. P. (1974). Some evidence for heightened sexual attraction under conditions of high anxiety. Journal of Personality and Social Psychology, 30(4), 510–517.