吊り橋効果の追試が4回とも失敗
追試(4実験)・1979年・PSPB
この研究は何をしたか
恐怖による覚醒が魅力に転化するという説を、条件を揃えて4回追試した。
何が分かったか
4つの実験のいずれでも、予測された取り違えの効果は現れなかった。
読むときの注意
効果が存在しないという証明ではなく、成立する条件が限られることを示す結果。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 吊り橋効果は使えるのか 弱い
原典(Dutton & Aron, 1974)には方法論上の批判が強く、再解析では元の結論が支持されていない。
同じ話題で参照している研究
- 吊り橋実験(野外実験・1974)
女性の調査者の場合、吊り橋条件で後日の電話も物語中の性的要素も多かった。男性の調査者では橋による差は出なかった。 - 吊り橋実験の再分析(二次分析・批判的レビュー・2012)
強い自律的な覚醒が性的な魅力を高めるのに十分だ、という元の解釈は結果からは支持されない、と結論している。 - 不安と回避は、関係の別のところに効く(メタ分析(73研究・21,602人)・2012)
不安も回避も、どちらも関係の質の低さと関連していた。 ただし効き方が違い、回避が高いほど満足・つながりの感覚・支え合いが低い方向に、不安が高いほど衝突が多い方向に強く関連していた。
書誌情報
Kenrick, D. T., Cialdini, R. B., & Linder, D. E. (1979). Misattribution under fear-producing circumstances: Four failures to replicate. Personality and Social Psychology Bulletin, 5(3), 329–334.