長期の関係と情熱的な愛

メタ分析・2009年・Review of General Psychology

この研究は何をしたか

長期・短期の関係における情熱的な愛と関係満足度の関連を、25研究のデータで統合した。

何が分かったか

執着の成分を除いた情熱的な愛は、長期の関係でも満足度と強く関連していた。執着の成分は長期では満足度と負に、短期では正に関連していた。

読むときの注意

「情熱は必ず消える」も「誰でも保てる」も支持しない。消えるのは執着の側で、情熱そのものは長期でも残りうる、が正確。

この研究が根拠になっている悩み(1件)

  • 恋は3年で冷めるのか 弱い
    「3年」という区切りに実証はない。情熱的な愛は平均的に下がるが、長期でも保っている人がいる。

同じ話題で参照している研究

  • 離婚予測の交差検証問題(方法論批判・2001)
    交差検証を行うと、精度と予測的中率が大きく低下する。報告されていた80〜90%台は、結果を知った後の当てはめによる部分が大きい。
  • 新奇な活動と関係の質(実験+現地調査・2000)
    目新しく刺激的な活動を共有した条件で、関係の質の評価が上がった。単に楽しい活動では同じ効果は出なかった。
  • 自己への他者の取り込み(尺度開発・1992)
    「相手を自分の一部として取り込んでいる度合い」が、関係の親密さをよく捉えていた。単純な図形選択が、長い質問紙と同等以上の予測力を持った。

書誌情報

Acevedo, B. P., & Aron, A. (2009). Does a long-term relationship kill romantic love? Review of General Psychology, 13(1), 59–65.

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