新奇な活動と関係の質

実験+現地調査・2000年・JPSP

この研究は何をしたか

カップルに、目新しく刺激的な活動と、快いが平凡な活動をしてもらい、その後の関係の質を比べた。実験と現地調査の両方。

何が分かったか

目新しく刺激的な活動を共有した条件で、関係の質の評価が上がった。単に楽しい活動では同じ効果は出なかった。

読むときの注意

測ったのは活動直後の評価。長期的な効果や、刺激に慣れた後どうなるかは別問題。

この研究が根拠になっている悩み(4件)

関係する理論

  • 自己拡張モデル(社会心理学 / 動機づけと親密性)
    人は自己を拡張する(できることや視野を広げる)動機を持ち、親密な関係はその主要な手段になる。

同じ話題で参照している研究

  • 離婚予測の交差検証問題(方法論批判・2001)
    交差検証を行うと、精度と予測的中率が大きく低下する。報告されていた80〜90%台は、結果を知った後の当てはめによる部分が大きい。
  • オンラインデーティングの検証(批判的レビュー・2012)
    出会いの数を増やす点は明確な利点。一方、事前のプロフィール情報から相性を予測できるという主張には、支持する証拠が乏しい。
  • 別れの予測因のメタ分析(メタ分析・2010)
    もっとも強く予測したのはコミットメント・愛情・関係への適応といった内側の変数。人口統計的な属性の予測力は弱かった。
  • 長期の関係と情熱的な愛(メタ分析・2009)
    執着の成分を除いた情熱的な愛は、長期の関係でも満足度と強く関連していた。執着の成分は長期では満足度と負に、短期では正に関連していた。
  • 別れたあとの感情の経過と、元相手との接触(日誌法(28日)・2005)
    愛情は直線的に減り、悲しみ・怒り・安堵は曲線的に変化した。元の相手と接触があると、愛情と悲しみの減り方が遅くなった。愛着スタイルと別れの衝撃が、出発点と変化の速さを予測した。
  • 別れると自分の輪郭がぼやける(3研究(横断+縦断)・2010)
    別れたあと、自己概念の中身が変わり、明確さが下がっていた。明確さの低下は、他の要因とは別に、別れの苦痛を予測した。

書誌情報

Aron, A., Norman, C. C., Aron, E. N., McKenna, C., & Heyman, R. E. (2000). Couples' shared participation in novel and arousing activities and experienced relationship quality. Journal of Personality and Social Psychology, 78(2), 273–284.

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