IKEA効果
IKEA effect · 行動経済学 / 価値評価
何を言っている理論か
自分で手をかけて作ったものを、人は実際より高く評価する。
心理学のどこにあるか
サンクコスト効果や努力の正当化と隣り合う知見ですが、向きが違います。サンクコストは判断の歪みの話で、こちらは手をかけたものの価値評価そのものが上がるという話です。認知的不協和による努力の正当化の系譜にあります。
研究の性質と注意
効果が出たのは完成したときだけでした。途中で壊した場合や作り終えられなかった場合には消えています。手をかければ何でも価値が上がるわけではない、という条件が本体の一部です。
この理論の主要な研究(2本)
- 知るほど冷める(実験・2007)
情報が増えるほど好意度は下がる傾向が見られた。情報が少ないうちは、似ている点を想像で埋めているためと解釈された。
Norton, M. I., Frost, J. H., & Ariely, D. (2007). Less is more: The lure of ambiguity, or why familiarity breeds contempt. Journal of Personality and Social Psychology, 92(1), 97–105. - IKEA効果(実験(4研究)・2012)
自分で手をかけたものを、人は高く評価した。素人の作品を、専門家の作品と同じくらいの価値があると見なしていた。
Norton, M. I., Mochon, D., & Ariely, D. (2012). The IKEA effect: When labor leads to love. Journal of Consumer Psychology, 22(3), 453–460.
この理論を使っている悩み(1件)
- 手をかけた関係ほど、価値が高く見えるのか 強い
自分で手をかけたものの価値評価は上がる。ただし完成した場合に限られる。