崩壊を予測する会話の型
縦断研究・1992年・JPSP
この研究は何をしたか
夫婦の会話を観察・生理指標とともに記録し、その後の関係の行方と結びつけた縦断研究。
何が分かったか
やりとりの型(批判・防衛・回避などの連鎖)と、その後の関係の悪化に関連が見られた。会話の内容より、型のほうが情報を持つ。
読むときの注意
のちに交差検証の欠如が指摘されている(Heyman & Smith Slep, 2001)。関連はあるが、引用される高い予測精度はそのままでは使えない。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 喧嘩で何が致命的なのか そこそこ
何を言い争うかより、どう言い争うかのほうが、その後の関係と結びつく。ただしよく引用される高い予測精度は、別のデータで確かめ直されていない。
関係する理論
- 崩壊の連鎖(臨床・関係科学 / 夫婦研究)
会話の中の破壊的な型(批判・防衛・回避などの連鎖)が、その後の関係悪化と関連する。
同じ話題で参照している研究
- 離婚予測の交差検証問題(方法論批判・2001)
交差検証を行うと、精度と予測的中率が大きく低下する。報告されていた80〜90%台は、結果を知った後の当てはめによる部分が大きい。
書誌情報
Gottman, J. M., & Levenson, R. W. (1992). Marital processes predictive of later dissolution: Behavior, physiology, and health. Journal of Personality and Social Psychology, 63(2), 221–233.