印象形成と初頭効果
実験・1946年・Journal of Abnormal and Social Psychology
この研究は何をしたか
同じ性格の形容語を並べる順番だけを変えて示し、相手の印象がどう変わるかを調べた。
何が分かったか
並べる順番を変えるだけで印象が変わった。先に出た語が、あとの語の受け取られ方を方向づけていた。印象は語の足し算ではなく、まとまりとして作られていた。
読むときの注意
提示されたのは形容語のリストであり、実際の人物との対面ではない。
この研究が置かれている文脈
第一印象が後の解釈を方向づける、という主張の出発点です。ハロー効果とも確証バイアスとも地続きで、先に持った見方がその後の情報の読み方を変えるという筋が、このサイトの複数の項目を貫いています。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 第一印象は何秒で決まるのか そこそこ
ごく短い観察でも他者の判断はかなり当たる。ただし「3秒」「7秒」といった具体的な秒数に出典はない。
関係する理論
- 初頭効果(社会心理学 / 印象形成)
同じ情報でも、先に出たもののほうが印象を強く方向づける。
同じ話題で参照している研究
- 短時間観察の予測力(メタ分析・1992)
30秒程度の観察でも、人柄や対人的な結果をかなりの精度で予測できた。観察時間を長くしても精度は劇的には上がらない。
書誌情報
Asch, S. E. (1946). Forming impressions of personality. The Journal of Abnormal and Social Psychology, 41(3), 258–290.