共同的関係と交換的関係
Communal vs Exchange · 社会心理学 / 対人関係の型
何を言っている理論か
相手の必要に応じて与える関係(共同的)と、与えたぶんの見返りを期待する関係(交換的)を区別する枠組み。
心理学のどこにあるか
社会的交換理論への内側からの修正として出てきた。すべての関係が見返りの計算で動いているわけではない、という指摘です。同じ相手への同じ行為が、その関係をどちらの型として見ているかによって逆の効果を持つ——関係の型そのものを変数として扱った点が、この研究の位置づけになります。
研究の性質と注意
同じ行為が、関係の型によって逆の効果を持つ。共同的関係ですぐに見返りを返すと魅力が下がる。「与えれば好かれる」「借りを作らせろ」のどちらの単純化も、この知見とは合わない。
この理論の主要な研究(1本)
- 共同的関係と交換的関係(実験・1979)
共同的関係では、すぐに見返りを返されると魅力が下がった。交換的関係では逆だった。行為の意味は関係の型に依存する。
Clark, M. S., & Mills, J. (1979). Interpersonal attraction in exchange and communal relationships. Journal of Personality and Social Psychology, 37(1), 12–24.
この理論を使っている悩み(1件)
- 尽くすと重いと思われるのか そこそこ
「与える」ことの意味は、関係が共同的か交換的かで反転する。