「知るほど冷める」の追試
追試(Registered Report)・2025年・Royal Society Open Science
この研究は何をしたか
Norton et al. (2007) の実験1a・1b・2を、801名を対象に事前登録の報告(Registered Report)として追試した。分析方法を先に登録し、結果を見てから変更できない形式。
何が分かったか
参加者は「相手をよく知るほど好きになるはず」と予想したが、実際の好意は知っている特徴の数と結びついていなかった。元の「知るほど下がる」も、素朴な「知るほど上がる」も支持されなかった。
読むときの注意
追試1本で元の研究が否定されたわけではない。対象・時代・測り方の違いなど、ありうる説明は複数ある。言えるのは、元の結果をそのまま信じる根拠が弱くなったということまで。
この研究が置かれている文脈
事前登録の追試は、結果を見てから分析を変える余地をなくす形式です。元の研究より大きい標本で、効果が見つからなかったことの意味は、通常の追試より重く読めます。
この研究が根拠になっている悩み(1件)
- 相手を知るほど好きになるのか 弱い
「知るほど好意が下がる」は、2025年の事前登録追試で再現されなかった。上がるという向きも支持されていない。
同じ話題で参照している研究
- 知るほど冷める(実験・2007)
情報が増えるほど好意度は下がる傾向が見られた。情報が少ないうちは、似ている点を想像で埋めているためと解釈された。
書誌情報
Horsham, Z., Haydock-Symonds, A. N., Imada, H., Tai, H. C., Lau, W. L., Shum, T. L., Zeng, Y., Chow, H. T. K., & Feldman, G. (2025). Does learning more about others impact liking them? Replication and extension Registered Report of Norton et al.'s (2007) lure of ambiguity. Royal Society Open Science, 12(4), 250441.