つらさは予測ほど続かない

実験(6研究)・1998年・JPSP

この研究は何をしたか

悪い出来事のあと、自分がどれくらいの期間つらいままかを予測させ、実際の回復と突き合わせた。恋人との破局も対象に含まれている。

何が分かったか

人は、つらさが続く期間を実際より長く見積もっていた。自分の中に働く立ち直りの仕組みを、予測のときに計算に入れていないためと解釈された。

読むときの注意

平均としての傾向であり、誰でも同じ速さで回復するという意味ではない。回復が長引く場合を否定するものではない。

この研究が置かれている文脈

感情予測の研究は、この論文以降ひとつの分野になりました。恋愛に直接効く数少ない知見のひとつで、しかも読む人の側に有利に働きます。破局を実際の対象に含めている点が重要です。

この研究が根拠になっている悩み(1件)

関係する理論

  • インパクト・バイアス(社会心理学 / 感情予測研究)
    悪い出来事のあと、自分がどれくらいの期間つらいままかを、人は実際より長く見積もる。

書誌情報

Gilbert, D. T., Pinel, E. C., Wilson, T. D., Blumberg, S. J., & Wheatley, T. P. (1998). Immune neglect: A source of durability bias in affective forecasting. Journal of Personality and Social Psychology, 75(3), 617–638.
恋愛の俗説を、心理学の原典まで遡って確かめています。
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