褒め言葉の価値を低く見積もる
実験(9研究)・2021年・Journal of Personality and Social Psychology
この研究は何をしたか
参加者に本心からの褒め言葉を書かせ、それを受け取った相手がどれくらい嬉しく感じるか・どれくらい気まずく感じるかを予想させた。9つの実験。Boothby & Bohns (2021) とは別のチーム(シカゴ大学)による、別の設計の研究。
何が分かったか
嬉しさは一貫して低く見積もり、気まずさは高く見積もっていた(実験1-3、S4)。原因の一部は「自分の褒め言葉がどれくらいうまいと受け取られるか」の読み違いにある。そして予想が低い人ほど、実際に褒めなくなっていた。実験4では、褒め言葉の「温かさ」のほうに注意を向けさせると、褒めようとする気持ちが上がった。
読むときの注意
実験4で動いたのは「褒めたい気持ち」で、見積もりそのものを直したとは書かれていない。測っているのは褒め言葉という場面で、好意全般ではない。
この研究が置かれている文脈
Boothby & Bohns (2021) と別のチーム・別の設計で同じ向きが出ています。この連載で「確認された」と判定したもののうち、別チームのやり直しを確認できた2件のうちの1つです。
書誌情報
Zhao, X., & Epley, N. (2021). Insufficiently complimentary?: Underestimating the positive impact of compliments creates a barrier to expressing them. Journal of Personality and Social Psychology, 121(2), 239–256.