確認要求と拒絶の関連は小さい

メタ分析(38研究・6,973人)・2008年・Journal of Abnormal Psychology

この研究は何をしたか

「安心させてもらっても本当かどうか繰り返し確かめずにいられない傾向」(excessive reassurance seeking、過剰な安心希求)について、それまでの研究を2つに分けて集計した。1つはうつとの関連で38研究・6,973人、もう1つは拒絶との関連で16研究。元は1976年にCoyneが出したうつの対人理論の検証。

何が分かったか

うつとの関連は r = .32。拒絶との関連は r = .14 で、同じ論文の中で半分以下だった。 どこで数字が変わるかも調べていて、自己申告の尺度のほうが面接より強く、女性の割合が高いサンプルほど強く出た。拒絶のほうは、本人が「拒絶された」と答えた研究のほうが周りの人が答えた研究より強く、恋愛関係のほうが恋愛以外よりわずかに強かった。

読むときの注意

集計したのは同じ時点で測った関連で、原因の向きは決まらない。将来を追った研究はこの論文では数えずに文章で紹介されているだけ。「どれくらいが過剰か」の基準は書かれていない(尺度の点数で、回数ではない)。著者自身が「いくつか重要な但し書きつきで支持される」と書いている。

この研究が置かれている文脈

「確かめると嫌われる」は否定されていませんが、関連の大きさは小さいほうです。そして本人が感じる拒絶のほうが、周りから見た拒絶より強く出ています。ここでも見積もりの側が動いている可能性があります。

書誌情報

Starr, L. R., & Davila, J. (2008). Excessive reassurance seeking, depression, and interpersonal rejection: A meta-analytic review. Journal of Abnormal Psychology, 117(4), 762–775.

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