読み違いは1,835人でも同じ向きだった
統合サンプルの再分析(1,835人・12研究)・2026年・The Journal of Social Psychology
この研究は何をしたか
初対面の2人が知り合うやりとりをした12の研究から、1,835人分を集めて統合し、Boothby ら (2018) の読み違いが再現するかを調べた。アメリカ中西部の大学生が対象(平均19.82歳、83%が女性)。ビデオ通話と対面、雑談と深い自己開示、聞き役と話し役といった条件の違いも比べている。
何が分かったか
相手を好ましく思った度合い 5.26 に対し、相手は自分を好ましく思ったと思う度合いは 4.71(t(1834) = 29.79、d = 0.70)。12の研究すべてで有意で、通信手段・課題の種類・役割を変えても出た。ただし著者自身が「平均の差は有意だが、絶対差は7点中0.5点だけ」と書いている。個人ごとに見ると過小評価・過大評価・差なしの3群に分かれ、最頻値は過小評価だが全員ではない。
読むときの注意
各群の割合は図にしかなく、本文に数字がない。対象は大学生で、83%が女性。統合サンプルの再分析であり、新しくデータを取ったものではない。
この研究が置かれている文脈
著者は解釈を1つに決めていません。「読み違いは自己批判の証拠として示されることが多いが、自分は人を好きになる人間だという肯定的な自己像の反映かもしれない」と書いています。同じ数字から、逆の人間観が出てきます。