翌日の信頼は、誰がやるかで向きが変わる

日記調査(110組・14日間)・2022年・Europe's Journal of Psychology

この研究は何をしたか

カナダの110組の異性愛カップル(220人、平均32.45歳、交際7.95年、55%が既婚)に、14日間毎晩オンラインで回答してもらった(1人あたり平均12.78日分)。その日の確認要求と翌日の信頼を測り、愛着の傾向とうつ症状を統制したうえで予測させている。

何が分かったか

自分がやった場合、不安が高い女性(b = −0.08)と回避が高い男性(b = −0.12)では、翌日の信頼が下がった。 不安が低い女性・回避が低い男性では結びつきなし。一方、回避が高い男性が確認要求をしたとき、その相手の翌日の信頼は上がった(b = 0.10)。 さらに、不安が高い女性は、パートナーが確認要求をした翌日の信頼が高かった(b = 0.11)。 不安が低い女性では結びつきなし。

読むときの注意

自己申告だけで、著者自身が行動の観察や面接がないことを限界に挙げている。愛着を傾向として扱っており、原因の向きは決まらない。対象は82.7%が白人、82%が大学卒以上、82.9%が就業、関係に満足している人が多いと明記されている。

この研究が置かれている文脈

同じ確認要求でも、やった本人の信頼は下がり、やられた側の信頼は上がる場合がありました。そして不安が高い人ほど、相手が確かめてくることを歓迎していました。「確認=悪」で揃っていません。

書誌情報

Evraire, L. E., Dozois, D. J. A., & Wilde, J. L. (2022). The contribution of attachment styles and reassurance seeking to trust in romantic couples. Europe’s Journal of Psychology, 18(1), 19–39.

次に読むなら

連絡が途絶えたときに言われる助言を、原典まで遡って全部確かめた記事があります。このサイトと同じ4段階で判定しています。無料部分に、結論の表と、判定の4段階と、探し方の手順を全部出しています。

音信不通のときの助言を、原典まで全部検証した(note)

11月23日20時まで500円(通常2,980円)。

新しい検証は note で出しています。note.com/koinokyori

恋愛の俗説を、心理学の原典まで遡って確かめています。
根拠の強さを書けない主張は、このサイトでは扱いません。