相手の好意を低く見積もる
実験(5研究)・2018年・Psychological Science
この研究は何をしたか
初対面の2人に会話をしてもらい、別々に「相手をどれくらい好ましく思ったか」と「相手は自分をどれくらい好ましく思ったと思うか」を答えてもらった。36名の一般市民、84名の学生・卒業生、会話の長さを3段階に分けた102名、一般向けワークショップの参加者、同じ寮で暮らす大学1年生102名を9月から5月までの5時点で、という5つの研究。
何が分かったか
どの研究でも、予想のほうが実際より低かった。84名の実験では b = −0.57(95%CI −0.71〜−0.44、t(84) = −8.32)。会話の長さを変えても残り、寮では数か月続いて最後の5月に消えた。自分の会話の出来について浮かんだ考えが相手への評価より否定的で、その度合いが低い見積もりと結びついていた。
読むときの注意
対象の多くが大学生と大学近辺で募集した人。測っているのは自己申告。恋愛の場面を扱った研究ではない。見積もりを正確にする方法を試したものでもない。
この研究が置かれている文脈
「たぶん嫌われた」という判断は、観測ではなく予想です。そして予想のほうは、下に外れる向きが繰り返し確認されています。ただし、この読み違いが関係の続かなさの原因だと示した研究はありません。
書誌情報
Boothby, E. J., Cooney, G., Sandstrom, G. M., & Clark, M. S. (2018). The liking gap in conversations: Do people like us more than we think? Psychological Science, 29(11), 1742–1756.